レーキ 100kgの重りが外れる ロール ベルトが切れる

 昨夜のルゴールが効いたのか、娘はすっかり熱も下がり、発疹も出なかった。ご機嫌に目覚め、食欲も満点だ。保育所に連れていけると思ったが、水疱瘡の疑いがあると言われたのだから、診療所で水疱瘡ではないと診断してもらってから行った方がいいと、妻が診療所に連れて行った。
 診療所はとてもこんでいたそうだ。先日、印象が悪いと書いてしまった新しい看護師さんが何度か話しかけてくれたそうだ。とても親切で、気持ちが良かったそうだ。先日は、失礼なことを書いてごめんなさい。
 結局、保育所に電話して、そのまま連れて行っていいと許可を得て登所したそうだ。
 
 俺は、パンクしたレーキのタイヤに空気を入れて誤魔化し、中山からレーキを始めた。新しいレーキは軽いので、結構急斜面でも牧草を斜めに集めることが出来た。
 北山のレーキをかけて、もう少しで終わるところで、異音に気がつき停車して、レーキのタイヤに空気を入れたのだが、ちょっと走ったら左後ろタイヤに着いている100kgの重りが取れてしまった!ボルトが折れたようだ。一人で取り付けるのは大変なので、そのまま続行。
 
 姫達の作った昼飯を食べ、乾草をロールしに行く。よく乾燥しているので、ロールベーラーの調子も良かった。中山では、35個のロールが出来た。ここでは、ロールを置ける場所が3カ所しかないので、ベーラーが満タンになる度にそこまで運んで置く。そして、ストリングカッターが壊れているので、毎回降りて鎌でストリング(紐)を切る。平地の3倍は時間がかかるだろうか?
 燃料を補給し、北山に行く。姫達は、苗救出作戦を敢行しており、今後の我が家の食卓を豊かにしてくれることだろう。比較的平らな北山なのだが、始めて早々2個のロールを立て続けに谷に転がしてしまい、勿体ないことをした。一つ一つ丁寧に平坦な場所に運ぶように心がけた。20ロールほど丸めたところで、ロールベーラーのベルトが切れてしまい、やむなくロールを終了し、重たいベルトを担いで馬の放牧地を降りる。
 超久しぶりなので(切れかかったまま、かなり長いこと使っていた)、やり方をすっかり忘れていたのだが、以前修理した場所にあった工具などを見つけ、ようやくやり方を思い出す。暗いので、部屋の中に来て部品を工具にセットしていたら(袋を開けるときに失敗したのだ)、娘が防波堤を突破して俺の膝に乗りに来て、ちょこんと座ったまま俺の作業を見ていた。
 
 今日は、姫達の最後の晩餐だったのだが、注文してあった黒毛和牛のすき焼き肉は、明日にならないと届かないと言う。掃除・洗濯・炊事・牛舎作業・畑仕事などを、交通費自分持ちで来てくれたのに、何もお返しできなかった。今回は、俺の体調は良かったのだが、天気が良すぎて仕事に追われ、一度も姫達と作業をしたり、レクレーションをする暇がなかった。せめてものお礼と思っていた黒毛和牛のすき焼きも出来なくなってしまい、冷凍してあったわずかな和牛を使って、すき焼き風卵とじを作ってくれた。
 夜は話が弾み、なかなか寝ることが出来なかった。