月齢判定法は非科学的 フクの種付け ヒロミ 

居間の住人だったころのローズ

 朝のNHKニュースで、「肉の色や骨の硬さなどで牛の月齢を判断する方法は、困難で非科学的であると、全米の食品検査官が作る労働組合の委員長が言っている。」といった内容が流れていた。詳しくはhttp://www3.nhk.or.jp/news/2005/03/09/k20050309000037.html 日本の全頭検査が科学的でないと言うアメリカ政府が考え出した方法は、アメリカの検査現場の人に非科学的と言われているのが滑稽だ。そもそも、BSEに感染した牛でも危険部位を取り除けば、食べてもそれほど危険でないというのがアメリカの基本的な考え方だが、先ほどの全米食品検査官労組の委員長は、危険部位が混入する可能性も指摘している。
 朝牛を出して、牛舎内で作業しつつ時々窓から外を見ていたら、マウンティングしている牛がいた。どの牛かよく判らなかったので、手を休めて眺めていたら、フクがマウンティングされてスタンディングしていた。発情だ。急いで獣医さんに電話した。共済にたまたま人気の「福栄」があったのでそれを頼んだ。モトツボ・ツボミ・タエの三頭について、妊娠鑑定を依頼した。
 ジョンとココアの部屋を作っていたら、獣医さんが来た。フクの発情は良く、福栄を付けた。タエは、間違いなく妊娠しているが、モトツボとツボミはたぶん入っているが(子牛が)、もう少したってから再検査ということだった。マユコの熱が下がらないので、治療を依頼した。
 ヒロミちゃんが来た。褐毛和種で、黒毛和牛の受精卵を移植される受卵牛として使うつもりだ。ものすごく大人しく、従順で飼いやすそうだ。第一産室に入れ、しばらく慣らしてから群に入れよう。
 新しい部屋に移したローズとピノコは、ちょっとした隙間を押し広げて脱走し、繋いである牛の顔に噛みつくそぶりをして、牛舎内を騒然とさせていた。もしかしたら、2頭とも屠畜しなければならなくなりそうだ。