有刺鉄線

 最近、小屋下放牧地の牛達の間で、馬の放牧地に遊びに行くのが流行っている。馬で追い出せばすぐのことなのだけど、発情している牛を捕まえるのに、馬をいちいち出すのもめんどうだし、その馬がとうとう小屋下放牧地に出てしまうようになり、牛の集まる広場で餌をほしがるようになった。
 前回仮止めだった柵の修理を、真面目にすることにした。
 まずは、牛を全部追い出し、有刺鉄線とペンチとマイナスドライバーを用意し、錆びてぼろぼろの有刺鉄線を取り外し、新しい線を張っていく。この島では、防錆加工された有刺鉄線が、2年もするとぼろぼろになっている。高価だけど、太い針金で作ってもらった方が、長持ちして良いかもしれない。