奉仕作業

 今朝は、島の奉仕作業だった。お盆を前にして、先祖の霊が海から帰ってくるから、その道を綺麗にするというのが、今日の作業だった。俺は、刈り払い機で雑草や竹を刈り払い、通りやすくする。あとから来た人が、それを集めて処理してくれる。
 実はここは、俺も良く来る素潜り漁のポイントだ。ここを利用するのはほんの数名なのだが、そのために整備してくれていると思っていたのだが、人では無く霊のためだったのだ! 

そういえば、お盆には親諸子の行事があり、俺は銛で魚を突かなければならない。先日潜ったときは、魚に刺さったら軸から外れる仕掛けの銛先が、さび付いて外れなかった。すると、返しが弱くて魚は外れてしまうのだ。 
 一応昨夜調整したので、実際に使えるか試してみたかった。清掃した坂本に潜ることも考えたが、恋人岬の先にある岩の所に行ってみたくなった。
 ということで、カヌーをこぎ出す。前回来たときは、岩の上にカヌーを引き上げてから潜ったのだが、今回はその岩の周辺は濁り水が来ていたし、波も荒かった。仕方ないので、沖の岩に近づき、まず顔だけを浸けて中を見てみた。すると、ロウニンアジが様子を見に来た。カヌーを結ぶ場所が無いので、ロープを持ったまま潜ることにした。ここは、サメが多い場所なので、周囲の警戒を怠らない。
 潜ってみたら、ニザダイメジナが多い。先ほど見たときに、ちらっと見えたアカジョウを探したが、大きいのは姿を消していた。仕方なく、パンサイズのアカジョウを突いた。銛の調子は良いみたい! 帰りしな、岩穴から出てきた石鯛も突いた。