耕す

電柱牛舎に、雑草を乾燥させて作った敷き藁を運び込んだ。子牛達は、興奮して跳ね回ったり駆け回ったり転げ回ったり・・・。
 宝次郎は、走り回る他の子牛と違い、ずっと俺の後ろを付け狙い、股間に頭を突っ込んで仕事をしにくいったら無かった。
 
 午後から、夏草の畑を耕した。
 Y君から新しく畑を開墾したいから、トラクターとロータリーを使いたいという話があったのだけど、石の多い畑を開墾するのに使ったこのロータリーは、PTOのクラッチが滑り始めていた。このまま使ったら、すぐに使い物にならなくなるので、機械屋さんに相談して、締め直してみることになった。
 クラッチは、大きな負荷がかかったとき、機械を壊さない為にあるのだけど、一度滑り出し締め直したら、たぶん次に滑るときは、交換しなければならないだろう。
 
 締め直したロータリーを、石の少ない俺の畑で使ってみることになったのだ。どうせやるなら、一気に片付けてしまいたいので、自分の畑と隣の畑の両方を、一回耕した。前作のイタリアンライグラスの株が残っていて、綺麗になりきらないので、本当ならプラウで土を反転させたいのだけど・・・。