足りない!

哺乳ロボットの部品が届くまでは、15頭いる哺乳子牛達は、お腹を空かせてしまうことになる。12〜16リットルのミルクを作ってもらい、不足分を手で飲ませて補う。目の色を変えて、一斉に飲みに来るけど、気の弱い子牛や体調の悪い子牛は、後ろの方で待っていることになるので、そういう子牛を見落とさずに飲ませる。群れの中に不用意に入ると、姫子太郎が待ち構えていて、急所に強烈な一撃を食らわされる。実際、シャレにならない威力である。
 だいたい行き渡ると、みんな落ち着いて来るのだけれど・・・。
 馬たちは、そういう狂乱ぶりを見ながら、何か言いたそうにしている。
 
 Sにゃンの仕事は、大量のミルクを作ったり、イタリアンライグラスを集めたり・・・。雨に当たると、牧草はさらに重くなって、運ぶのが大変である。沢山いるから、運んでも運んでも全然足りないのだ!