哺乳ロボットが壊れた!

我が牧場は、全頭人工哺乳で子牛を育てているが、それを支えているのは哺乳ロボットだ。
 最近、ロボット小屋の子牛達が、餌を沢山食べるので驚いていた。餌を沢山食べると言うことは、牧場としてはありがたいことなのだけど、こういう時に手放しで喜んでいてはいけない。何故、沢山食べるようになったのか観察してみたが、特に理由がわからない。哺乳ロボットの清掃を兼ねて、毎日一度はロボットを観察するのだけど、よく見ていたら、子牛が入ってきたのを感知したら、乳首がでると同時にお湯と粉ミルクを撹拌して500mlのミルクを作る。ここまでは良いのだけど、ミルクが減ってきたとき、追加でお湯と粉ミルクを出すはずが、粉ミルクが出ていなかった。これだと、後半の500mlはお湯だけ飲んでいたことになる。
 ミルクの量は、子牛の日令によって変化するのだけど、一日6リットルを飲む時期などは、1リットルずつ6回飲んでいる。だから、今の症状だと半分しかミルクを飲んでいないことになる。これでは腹が減るはずだ。
 さて困った。哺乳ロボットを修理できる人は、この島には居ない。機械屋さんに電話して、専門家を紹介してもらい、症状を説明した。センサーの異常かと判断されて磨いてみたけど、症状は改善されなかった。他に考えられる事は、モーターをコントロールするコンデンサーの異常だった。これは、交換するしか無いので、それまでは不足分を手で飲ませるしか無いかな?
 
 乗馬をしたいと、M凪がやってきた。ポパイに馬装して乗ってもらい、放牧地内を歩いてもらった。ポパイはすごい男なので、引く馬なんてしなくても、初心者が乗れるのだ! その後、ソックスにも馬装して、俺はソックスに乗ってポパイを誘導し、乗馬を楽しんでもらった。