逆子の助産!

 仕事をしていたら、逆子なので手伝って欲しいって電話があった。どの段階かわからないけど、一刻を争うこともある。ところが、車はたった今Yumiが見回りに出かけてしまい、電話しても電波が届かない・・・(^_^;) しかたないので、産科チェーンと8倍滑車を持って、ホイルローダーで出かけた。
 お産はかなり進んでいて、後ろ足が二本しっかり見えていた。ヘソの緒が切れていたり、引っかかったりすると、命に関わるので、滑車を取り付けて引っ張って産ませた。即座に後ろ足を持って逆さ吊りして、胸を軽く叩いて羊水を吐かせる。
 子牛は息があった。親牛も、ロープを離したらすぐに子供を舐めていた。
 
 その後、一旦自分の牧場に帰り餌やりをしたところで、種付けに行く事になった。今日は、新婚のTちゃんが人工授精師として活躍するために、一度俺のやり方を見て復習したいって・・・。
 まず、別の牧場に行って、そこの牛に種付けするところを、手順を追って観察してもらった。
 次に、自分の牧場の牛だったので、まず俺が種付けをした後、牛の抑え方とか直腸膣法のコツを、実際の牛の特長をとらえて頚管をつかんでもらったり、シース管の手応えを感じてもらったり、頚管を通る感覚を感じてもらったり・・・。すぐできるようになっていた。期待大だな!