人工授精士協会総会

 大急ぎてまとめた荷物は、忘れ物が多かった。靴下は足りるけど、シャツが無いし・・・。
 時間があるので、歯医者さんを探してみた。今痛いわけではないけど、歯石を取ったり、虫歯の有無を調べてもらおうと思って・・・。
 ネットで調べて行ってみたら、予約が埋まっていて駄目だった。二件目もだめ。三件目も・・・。 
 次に来るときは、電話で予約してから来て欲しいって言われた。
 検索しただけなのに、もうスマホの電源が落ちてしまった。はっきり言って、こんな軟弱な電池では、使い物にならない。
 ドコモショップに向かう。係りのお姉さんは、一生懸命俺の話を聞き、まず俺のスマホが古くて使いにくいことを確認し、俺の使い方にあったスマホを探してくれた。
 防水で、電池の持ちが良く、カメラのレスポンスが良く、衝撃に強い物!
 三機種の中から、シャープのアクオスを選んだ。
  
 人工授精士協会の総会と、忘年会に出席した。これまでに、会には出席しようと試みたことがあったけど、そのたびに船が欠航したり予定変更になって、鹿児島滞在期間が長くなってしまうから、行くのを断念していた。
 今回は、二泊三日だから行けるかな? そう思って参加を決定した。人工授精士の仕事は、情報網とネットワークが大切なのに、離島に隔絶されていては、仕事にならないのだ。
 実は人見知りをする俺は、Mゾ〜の後ろに隠れて、目立たないようにしていた。
 俺の席は、俺以外はみんな女の人で、俺は華やかな中にいて、明るい気持ちになった。食事は、黒毛和牛と黒豚のしゃぶしゃぶ、黒豚のとんかつ、鳥から揚げ等を中心に、食べ放題だった。そのどれも、とろけるような上質なおいしい食事だった。俺たちの作っている和牛は、こんなに人を喜ばせるものであることに喜びを感じた。みんなも、もっとこの喜びを感じて欲しいなぁ!
 二次会に誘われ、キャバレー?クラブ?とても高そうな店に行った。きれいな女の人が、一人に一人ずつ着くので、安いはずがない! 聞いたら、一人一時間7500円が基本料金で、お酒は別らしい。指名すると、さらに・・・
 俺は、向かいの席に座った授精士さんとの会話が楽しく、その方とばかり話していた。でもちょっと失礼かなっと思ったので、ホステスさん(?)にも話しかけるようにした。すると、話を聞くのが上手く、さらに楽しくなった。世の男性が、こういうところに来るのは、そういう話を聞いて欲しいからなのだろう。
 でも、俺は一人では絶対に行かないだろうな!