ステーキ!

 Y君の車が脱輪してパンクしてバッテリーが上がったとかで、ハイラックスサーフで救出に向かった。軽トラで引っ張ろうとしたけどパワー不足で、しかも結んだロープは解けなくなっていた。ロープは切って、もっと太いロープで引っ張りだした。
 タイヤ交換の工具や、ブースターケーブルを貸す。バッテリーは、充電器で充電してもらった。
「農家ってのは、助け合いなんだ!」
北の国からと言うドラマで、黒板五郎さんが言っていた言葉だ。相互扶助の精神が無いと、農業は続けにくい。
 
 俺は、畑を耕すロータリーを外して、ディスクハローを取り付けた。
 ちょっと涼しくなってきたから、俺も冬牧草の種を蒔きたいと思っていたのだ。
 
 そんな作業をした後、ちょっと遅い時間からルーティンワークをして、種付けもした。日が短くなり、7時を過ぎると急に暗くなる。種付けは、手探りでするモノだから暗くても良いのだけど、溶かすお湯の温度は、懐中電灯が無いと見えなかった。