ボロードキャスター

 昨夜生まれた光六郎は、やはり足腰が弱い。人口初乳をもう一度飲ませ、セレン製剤をもう一度注射する。なぎさの母親、赤17いずみが、一生懸命舐めていた。
 しばらく見ていたら、立ち上がったひかり六郎は、母親では無くいずみの乳を吸っていた。
 
 二番草用の追肥を撒く作業があった。フォードに着けたロールべーラーを外して、壊れたブロードキャスターを取り付ける。
 鋳物を溶接できる、超強力な溶接機は持っていないので、ステンレスワイヤーで縛り付けるという原始的な方法で応急手当をした。肥料がサラサラしていたら、特に必要無い部品なのだけど、塊があった場合に砕いて詰まるのを避ける部品だ。
 ゴマダラ蚊に刺されながら、汗だくになって修理した。
 一袋20kgの肥料を、70袋買ってある。これを、約7ヘクタールに散布する。二面あるから、35袋ずつだ。始め、12袋入れて出発した。一面目の1/3の面積に散布しなければならないのだけど、このブロードキャスターはあまり拡散しないので、端っこを一往復しただけで無くなってしまった(^_^;) 
 二回目は、開閉口をもっと狭くして、何往復も走り回って散布した。元々これは、小さな水田に使う機械だから、俺が北海道から持って来たブロードキャスターとは違うのだけど・・・。
 
 緑14のいちこ(平茂勝産子)のお産は、夕方に生まれると思っていたのだけど、10時までかかった。出てきたのは、小さなメスだった。名前はひまわり(華春福産子)。小さな子は、元気に生まれることが多い。サプリメントを飲ませ、人口初乳も飲ませた。帰ったのは、12時を過ぎていた。連日夜遅いお産で、疲れた。