なんとなく・・・

 馬の放牧地は、凹凸があったり穴が開いていたりして、草が生えている上を走るのは危険だった。それで、ユンボを利用して、平らにしてみようと試みた。
 始めは、黒島のベテランオペレーターが来てくれる事になっていた。俺も、自分のユンボを所有して、何年も使っていたけれど、プロの仕事は桁違いにクオリティーが高いのだ。でも、天気が崩れたから予定が変更され、ユンボを借りているY君と相談して自分らでやることになった。
 高くなっている側を、1mほどバケットで土砂を取って低い側に移動させ、排土板で押していく。爪の着いてないバケットがあったのだけど、港まで取りに行くのが面倒で、そのまま続けた。
 俺が持っていたミニユンボの何倍もの早さで作業が進んでいった。でかいユンボは、仕事が早い!
 俺もY君も、だいたい慣らすのは出来るのだけど、綺麗な平面を作るのは苦手だ。馬で走るのに、それほど心配ない平面が出来たので、何となく終わりにした。もっと綺麗にしたかったけど・・・。