基本、牧草収穫の時期は、天気予報とにらめっこだ。この牧草を、雨に濡らさないで収穫できるかどうかが、今後牛の仕上がりを左右するのだ。週間予報を見ると、ずっと晴れってなっているけど、週間予報は簡単に変わってしまうから、あまり冒険は出来ないのだ。本当は、一気に刈り取ってしまえば、手間も半分で済むのだけど・・・。
 
 郵便受けを見たら、手紙と孔雀の羽のデザインのアクセサリーが入っていた。辞書が無くても判るような簡単な文章で、お礼と挨拶が書いてあった。そのイスタンブールから来たアメリカ人さんが、島を離れるというので、見送りに行った。
 とても喜んでくれ、早く俺の彼女が島に帰ってくると良いねと言ってくれた。俺は、彼女の旅が無事で楽しいものであるよう、祈った。