子宮消毒

 繁殖農家は、母牛に子供を産んでもらわないと、儲からない。妊娠鑑定をしてもらった後は、結果を基に治療して妊娠させるチャンスでもある。
 雨がちょっと降っていたけど、長期不受胎で発情が来ていない母牛をヒップアップして、頑張ってイソジンで膣洗浄するこにした。ビニールの前掛けをして、直腸検査用の長手袋をはめて、連動スタンチョンに繋がれた牛のお尻で仕事する。実際には、実に大変な仕事で、治療している牛に蹴られるだけで無く、となりの牛から尻尾でむち打ちされたり、糞を尻尾でなすりつけられたり・・・。
 注入器具を子宮頚管から挿入し、子宮内まで入れたら、大型の注射器でイソジンを流し込む。中が荒れていないと、牛はあまり痛がらないのだけど、今日の牛達は皆、かなり痛がった。子宮内が荒れていたら、受胎しない。イソジンで焼かれた粘膜が、綺麗に再生すると、受胎しやすくなる。治って欲しいものだ。

 
 灯台下放牧地の連動スタンチョン前に、斜面に降った雨水が全部集まるために、いつもぬかるんでしまう。それを解消するために、広場に集まる水を、他に流れるようにしたはずなのだけど、溝の傾斜が十分ではなく、まだ流れ込んでいる。
 そこで、スコップを持って溝掘りに出かけた。無機質な土が、牛に踏み固められていて、なかなかスコップが入らず、苦労した。これで、傾斜が解消されたかな?
 
 夕方、タオルも持っていないのに、勢いで温泉に入った。