妊娠鑑定! 乗馬の練習

 雨の予報だったが、雨粒は落ちていなかった。妊娠鑑定できる! そう思って、早めに牛舎に出かけた。
獣医さんが島にいられるのは、船がでるまでのわずかな時間だ。一番診てもらう牛が多い、黒島崎放牧地に向かった。
 とまと、福華1ご懐妊。たまこ、喜亀忠ご懐妊。おとく、華春福ご懐妊。みつよ、福華1ご懐妊。まさよ、喜亀忠ご懐妊。
 灯台下放牧地に移動。
 めぐむ111,喜亀忠ご懐妊。はるゆき、金吉幸ご懐妊。
 小屋下放牧地では、はるかが華春福ご懐妊だった。湾放牧地には、時間切れで行けなかった。
 今回の妊娠鑑定では、11頭の妊娠が確認された。特筆すべきは、出産直後の牛ばかりでは無く、8回目とか14回目の種付けで、妊娠した牛がいたということだ。
 ちょうど、頚管鉗子法から、直腸膣法に切り替え、卵胞の膨らみを確認して、種付けのタイミングをずらしたりしていた時期の牛達だ。工夫したことが、結果に繋がったのかな?
 午後から大雨だというので、午前中の仕事を終えてから、乗馬をした。
 自分で手綱を操作しながら、軽速歩で反動を抜く練習をしてもらう。俺は、後ろからついて行くけど、あまりゴチャゴチャ言われても出来るはず無いので、指示はほとんどしない。
 途中、ポパイは林の中に逃げ込んだ。かなり焦ったが、彼女は、冷静に対処してくれた。一度は、下りて平地に戻したが、またすぐに逃げ込まれたので、二回目は騎乗したまま平地に戻った。ポパイは、逃げ込んでも無駄だと判ったようだ。その後は、ちゃんと指示を聞いて走っていた。
林の中に駆け込まれても、木の枝に捕まって降りようか(映画の見過ぎ!)と考えたり、二度目逃げ込まれた時に、騎乗したまま林を出る判断をしたことなど、なかなかタフで馬の調教としては理にかなっている。練習を重ねて上手くなる頃には、ポパイの調教レベルも、とても良いものに戻っているだろう。