食材確保!

 今日は、朝から激しく雨が降っていた。
 そんな中、人工授精用の軽ワンボックスは、運転席の窓が開閉できなくなってしまった。半分開いたまま・・・(^^ゞ ご近所さんところに、種付けに行った後、倉庫の中にしまって、ハイラックスで移動することにした。
 
とりあえず、見送りたい人達が居たから、港に行った。挨拶はしたけど、船がでる時になって、雨脚が酷くなった。フォークリフトの倉庫でジャンベを演奏する人や、傘を差して見送る人・・・。
 
 K君から、ジャンベ留学生が食べるものが無くて困っているから、食事会をしてあげたいって、話が合った。
『良いよ! じゃぁ、今日潜りに行ってくるか?』
『えっ? こんな日に潜るんですか?』
 雨は降っているけど、条件としては悪くない。雨が降っている方が、暗くて魚が出てきやすいかな?って思惑があった。
 昼飯前に、エントリーが大変な小坂本に向かった。
 不安は、未舗装の逃げ場の無い隘路で、こんな雨の日にスタックしたらどうしよう? って事だ。向かったら、案の定滑って進めなくなった。4WDにしたつもりだったけど、フリーホイルハブのロックを解除してあった。ロックしたら、普通に進めた。
 車を止めたところから、補助用にロープを張った急斜面を、滑り落ちないように海岸まで下りた。
 波はあったけど、波打ち際には塩分濃度差のモヤモヤがあったけど、ちょっと進むと視界は良好だった。
 メジナが沢山いた。とりあえず、二尾キープ。そこへ、回遊魚の群れがやってきた。
 ファーストコンタクトで、群れ全体が見られるゆとりがあれば良いのだろうが、実際には射程距離内に進入した良型のツムブリに目がいく。貫いたのだけど、外れるはずの三崎銛が外れず、返しが弱いから逃げられてしまった。一度外してゴミを取り、セットし直して、もう一度回遊魚の群れを見る。すると、ツムブリの後ろに、カンパチがいた。手前のツムブリを避けながら近づき、カンパチを貫く! 今度は、しっかりとした手応えと共に、銛の先端が外れて強力な反しとなった。
 とりあえず、血抜きをする。何人来るか判らないけど、これで足りるかな? 
 帰ろうと思って、崖の方を振り返ると、どこから昇ったら良いのか判らないほどの急斜面だ。あまりの絶壁ぶりに、気持ちが悪くなる。
 何とか昇り口を見つけ、魚の内臓を処理して、崖を登りはじめた。昇るのはきついけど、食材を確保するという使命は果たし、ちょっと気持ちは軽かった!