鹿児島上がり

 午前中に、種付けに行った。卵胞は、昨日よりましだけど、良い状態とは思えなかった。
 種雄牛を導入する場合、管理が大変だという事が、みんなのネックになっていた。だけど、脱柵できない柵や、十分な牧草が手に入れば、それほど大変そうにも思えなかった。牧場同士が近いので、種付けしたい雌牛が発情する時期になってから、種雄牛の牧柵に引いて行き、放した後に種雄牛をスタンチョンから放し、数日経ったら連れ帰ってもらったら、特別な牧草や飼料が必要になることも無さそうなのだけど・・・。種雄牛一頭分くらいの粗飼料なら、俺のところで確保できると思う。
 殖農家は、牛が子供を生まないと、収入の手段が無いのだ!
 
 ワサワサと仕事を駆け足で片付け、大急ぎで荷物をまとめて、船に乗り込んだ。13日の子牛の競りに行くためだ。
 今日は、枕崎便が変更になっての片道日帰り航海だったので、いつもより一時間早くなっていて、危なく乗り遅れるところだった。
 ピン太郎をケージに入れて船に乗り込んだけれど、ケージに慣れいないためずっと吠えていて、船倉の方に連れて行かれた。
 片道日帰り航海は、到着時刻が遅くなるので、いろいろ焦ってしまうのだ。
 ピン太郎を預かってくれるペットホテルの人を待たせてあったので、タクシーを飛ばす。男の人には慣れないピンだけど、ショップの女性には馴染めそうだったので、安心して預けることができた。
 明日は、一日暇だけど、どこでデートしようかな?