海に潜る
中島みゆきの歌は、辛い時の心に染みる。そんな事が話題に出た。
ファイトという曲の、『戦う君の歌を、戦わない奴らが笑うだろう!』と言う詩は、俺の生き方にとてもマッチする。糸という曲の、『縦の糸はあなた。横の糸は私。織りなす布はいつか誰かを、暖めうるかも知れない。』なんて詩を生み出すなんて、なんて天才なんだろうと感動してしまう。
良い歌は、人生のいろいろな場面で、疲れた心を癒やしたり励ましたりして、明日の頑張りをサポートしてくれる。そんな詩に会うことが出来て、俺たちは幸せらしい。
今日は海が比較的静かだったので、昼飯抜きでカヌーに乗ることにした。
貸し出し用のウエットスーツを着てもらった。これまで誰も着ることが出来なかったスリムスーツを、頑張って着てもらう。身長があるので、かなり苦労したけど、ぴったりのスーツの方が、寒くないのだ。
パドルの使い方を、簡単にレクチャーして、海に出る。
テトラポットの脇を抜けるとき、魚が沸いているのを発見! ルアーを持ってくるべきだった。
恋人岬を廻り、岬橋の裏に向かう。途中、ミサゴの巣の下を通る。
突然現れた不審な小舟に、ミサゴのペアはかなり警戒していたけど、襲われることは無かった。
いつもの入り江にカヌーを入れて、銛を持って海に入る。5mmのフルスーツを着ているから、かなりの浮力があり、泳ぎにくいはずなのだけど、ちょっと目を離すとあっちこっち泳いで行っていた。
透明度は、15mくらいかな? 日中な為か、あんまり捕りたい魚がいなかったので、メジナを一匹だけ突いた。
ぴったりのウエットスーツは、身体を締め付けるために、暖かいのだけれど苦しくて、長時間着ていると気持ち悪くなる。大急ぎで帰り、急いで脱ぐ。
夜は、漁師さんから買った、伊勢エビとホシガツオの刺身だった。二人で食べるのが勿体ないから、Y夫妻も誘った。