プロの仕事!

 以前、牧場体験に来ていた大学生から連絡があり、また来たいと言うことだ。今度は、もう一人新たなお友達を連れて来るかも知れないとか・・・。気に入ってもらえて、嬉しい。
 リピーターになってくれると、初めて来てくれたときと違って、ノウハウがちゃんと身についているから、仕事を任せられる範囲が広がって、助かるのだ! 体験する人も、ペース配分が解っているから疲れにくいし、どんな遊びがあるか知っているから、良いタイミングで切り出してくれて、遊ばせやすい。
 俺は、来てくれた人を満足させたいし、満足させられないと不安になってしまうのだ。
 ちょうど、K君が実家に帰るころと重なりそうなので、とても助かる! 
 
 灯台下放牧地の連動スタンチョンは、広い斜面の一番底にあり、斜面に降った雨が全部集まってくるから、いつもぬかるんでしまい、まるで田んぼだ。
 人力やホイルローダーで何とかしようとしてきたけれど、大がかりに地形を変化させる仕事は、ユンボに限る!
 北海道時代、俺も古いキャビン着きのユンボを持っていた。
 ユンボって、自分が進む道を、自らの力で作って進むから好きである。そして、ユンボ作業の上手さは、イメージ力にかかってくる。今ある地形を理解し、どのように土を移動させたら、理想の形に仕上がるかイメージできなければ、機械を動かせるだけでは良い仕事は出来ない。
 ちなみに俺は、そのイメージ力が弱いために、大胆な工事が出来ないし、イメージに近づけるのにとても時間がかかる。北海道時代、師匠に『均したんだか、荒らしたんだか、わからないな!』と言われたことがあるくらい、仕上がりが綺麗で無い。
 今回、ユンボを使えるのは一日だけだったので、プロの方にお願いした。
 現場を歩きながら、俺が希望している地形を、出来るだけ詳しく説明した。プロは、その話を聞きながら、実際の地形をどういじれば、理想の形に出来るかイメージしてくれる。土の量とか、傾斜とか、地面の凹凸とかを見て、どこの土をどのように動かすか? プロはそれを、瞬時に計算する。だから、仕事が早い!
あっという間に、スタンチョン広場に流れ込む水の流れを止め、スタンチョン前の広場を、あっという間に均して、緩やかな傾斜を着けてくれた。そして、排水経路も確保!
 久しぶりに、プロの仕事を見せてもらった!