減らない謎のうどん

 俺とK君は、やることが決まっているから、それほど会話を交わすことも亡く、それぞれの仕事を進めていく。友達も、黙々と散らかっているゴミを集め、片付けてくれた。わずかな時間で、驚くほど綺麗になった。
 
 お昼に、特別に取り寄せた生うどんをゆでた。
 昼前に、ハマボウフウの新芽を、採取しに行った。風の当たらない場所では、すでに沢山の新芽が出ていた。これを、天ぷらにした。
 うどんは、二人だけど三人前くらい食べたいと思った。箱から、うどんを三袋出してゆでたのだけど、やけに量が多い。サービスが良いのかな?
 ハマボウフウの天ぷらは、アクが無くて美味しいし、うどんは腰があってのどごしも良い! どんどん食が進んでいるはずなのに、食べても食べても、一向に減る気配が無い。
 責任をなすりつけ合いながら(笑)、やっとの思いで食べ終わったときには、二人とも動けなくなっていた。
 
 その夜、欠食児童の俺でさえ、リンゴしか口に出来なかったのだ(^^ゞ