削蹄

 『遅咲きのひまわり』というドラマがあるのだが、舞台は四万十市だ。
 龍馬伝おりょう役だった女優が出ているから観るのだけど、四万十川は、カヌーをした人なら誰でも憧れる川だ。行ってみたいなぁ! 久しぶりに、血が騒いだのだった。
 写真は、カナダのマッケンジー川を、北極圏まで漕いだとき・・・もう、20年も経ってしまった・・・
 
 そんな事とは関係なく、港に青い潮が流れ込んでいた。あそこにカヌーを浮かべてルアーしたら、ギンガメアジやカスミアジが釣れるだろう! チョロッと行きたいなぁ!と思いながら、牧場に向かった。
 先に来ているK君と、ちょこっと朝の打ち合わせをした。
 しばらく一人でやっていたから、仕事が溜まりすぎて、優先順位を決めて少しずつ処理していかないと、大切な事がおろそかになってしまう可能性がある。
 そこで、今日はソフトボールをする事になっていたことを知る。削蹄の予定を、午前中に変更した。スケジュール管理は、とても苦手である。
 
 削蹄は、うちの作業の中で、一番疲れる物の一つかな?
 まず、子牛を捕まえ、ロープで繋ぐ。女性には、ちょっと難しい作業かな? 子牛に走られたら、危険である。
 そのロープを引っ張って、部屋から出すのに一苦労だ。何とか出したら、一通り引き牛の復讐をする。しばらく頑張ると、思い出して歩くようになるけど、走り出す者もいる。最後は、枠場に入れるのだが、ここでも渾身の力比べになり、かなりの体力を消耗する。更に、足を固定するのだけど、足を突っ張って抵抗する牛の前足を持ち上げるのだから、力仕事だ。手で引っ張って上がらないときは、肩にロープをかけて脚力で持ち上げる。鎌が切れないから、削蹄はずっと力仕事になり、筋肉痛になるのだ。
 
 午後から、ソフトボールだった。顔を出したけど、人数が足りていたから、応援をした。
 みんな、上手いな! 打球が飛び出した瞬間、落下地点を予測して、猛然とダッシュしている。俺なんかは、打球をしばらく観ていないと、飛び越えるのか手前に落ちるのか、判断できないけどな! これも、子供の頃からの積み重ねで、慣れらしい。俺は、野球やソフトを、極力避けて生きてきたから・・・。