帰ってきたウルトラマン

 今日から、二人体制に戻った。とりあえず、K君が正式に帰ってきた。
 農業って、人手があると楽なのだ。これまで、ずっと駆け足でも終わらなかった仕事が、とりあえずルーティンワークからほぼ解放され、機械の修理などを手がけることが出来るようになった。また、具合悪そうな子牛を、一斉治療も出来る。
 
 修理は、意外に難航した。寝転んだ姿勢で、曲がった金具をたたき直すのだけど、力を入れないとビクともしないし、むやみに叩くと手をつぶすし・・・。ロープを引っかけ、ホイルローダーで引っ張った状態で、叩いてみた。すると、徐々に曲がりが直ってきた。あまりがんばりすぎると、五十肩が悪化してしまうのだ。
 
 フォードのパワステホースに、防錆塗料を塗って、組み上げた。オイルを入れ、エンジンをかけてしばらくしたら、おおお! ハンドルが、片手で回せるぅ! 
 喜んだのもつかの間、穴を塞いだホースと違うホースから、微妙にオイルがしみ出している。どうやって直そうかな? 
 あっちこっち錆びて、サビが取れると穴が空くのだ。ちょっとうんざり・・・。
 
 リヤカーのサビが、いよいよ破滅的になって来た。たかがリヤカーなんて思っているが、買うと意外に高い。あと二年くらい保ってくれないかな? そう思って、サビた鉄の部分に、下塗り用の二倍希釈したサビキラーを塗った。原液より、サビや隙間に浸透しやすいのだ。