乱暴な整備

 今日は、二ヶ月ぶりにK君がアルバイトに来てくれた。
 まずは、全体の仕事を一通り見せ、以前と違う部分とその目的などを説明した。特に、久美次郎のストマックチューブによる哺乳について、練習してもらった。
 そして、ルーティンワークを一緒に終わらせた。
 
 湾放牧地の白74、白99、黄96の3頭が、イタリアン畑まで遊びに来ていた。それを捕まえに行ったら、すでに場所を移動しており、接近したらバラ線の弱いところから、小屋下放牧地に侵入した。
 そこで、そこの牛達をスタンチョンに呼び寄せ、問題の3頭を捕獲して、トレーラーで湾放牧地に戻しに行った。
 柵の修理をした。ボロボロになった古いバラ線を外し、新しい線を張っていった。たぶん、これで脱走は無くなるだろう。
 
 牛舎に帰り、俺は不耕起播種機の修理を始めた。やらなければと思い続けながら、手を着けられなかったものだ。とりあえず、働いてくれる人が居ると、こういう仕事がはかどるのだ。
 実際には、サビによる固着が激しく、解消するには至らなかった。しかも、とても整備性が悪く、チェーンカバーは固定しているネジが溶接されていた。仕事にならないので、カバーをサンダーで切り開き、手が届くようにした。よい子は、こういう乱暴な整備をしてはいけません!