体調悪し

 朝の4時前に、具合が悪くて目が覚めた。背中から首、頭にかけてずっしり重さを感じ、頭が痛い。起き上がることが出来ないけど、頭が痛くて眠れない。
 しばらく粘ったが、これでは朝の仕事に行けないので、薬を飲む為に起き上がる。全身的な痛みだから、総合感冒薬を飲んだ。効く気配が無いけど、仕方が無いのだ。
「もしや、霊に取り憑かれたのではなかろうか?」
 ずっしり重たい体にむち打ち、牧場に向かった。
 ルーティンワークでの救いは、子牛たちがとても懐いていて、俺に力を分けてくれることだ。飼槽を掃除しようと体をかがめると、子牛たちはこぞって俺の髪や服をくわえて引っ張る。そんなぬくもりが、嬉しかったりする。
 子牛たちの食べる勢いを観察しつつ、餌をおかわりしたり、切り草をやったり・・・。
 調子が悪いときは、ゆっくり確実に仕事をすれば良いのだ。薬が効いて、頭痛はちょっと楽になったが、背後霊は取れていないようだった。肩こりかな?
 
 昼に帰って、薬を飲んでさっさと寝た。起きたら、ちょっと体が軽くなった気がした。おやつや果物を食べて、贅沢した気分になって、仕事に出かけた。
 種付けがなく、イレギュラーな仕事が入らなければ、けっこう楽な仕事なのだ。