粉ミルクが無い!

 ドック入りしていたみしまが、帰ってくる。俺は、てっきり今日の船に、餌やミルクが乗っていると信じて待っていた。餌は充分にあるけど、ミルクは明日の朝で無くなってしまう。ところが、27日の船まで、餌もミルクも届かない。その間、子牛にミルクを飲ませないわけにはいかないのだ。
 この餌の注文は、一ヶ月前に先を見越してやっているのだけれど、俺はそれほど緻密ではないので、餌は余り気味で、ミルクは足りなくなってしまったのだ。
 島内には、牛用の粉ミルクを持っている人は居ない。27日の船まで待てないから、黒島の畜産農家で、持っている人が居ないか探してもらった。黒島には、沢山の畜産農家がいて、幸いミルクを一袋貸してもらうことが出来た。ありがとうございます。

 さて、これを書いている今は、ミルク不足を一時的に乗りきった後なので気も楽なのだが、ミルクを借りれると解ったのは夕方5時過ぎで、哺乳ロボット内の残留粉ミルクと、事務所でほ乳瓶用に在庫しているわずかな粉ミルクをやりくりしながら、漁船をチャーターして、竹島までミルクを取りに行こうか、本気で考えていたくらいだ。哺乳ロボットを使っていて、ミルクの在庫不足に気がつくのが遅れるなんて、最低である。配合飼料と違って、密封されている粉ミルクは、黴びにくいと思うけど、ネズミにやられることもあるので、余り沢山在庫しておけないのだ。意外に高いモノだし・・・。