おゆき出産

 今年の梅雨明けは、どうなっているのかな? 梅雨前線が上がってしまってから、梅雨が明けると思ったけど、ずっと不安定な天気が続いていて、連日雷雨になっているような・・・。天気図も、なかなかすっきりとした
夏の気圧配置が安定しない。早く、乾草を作りたいのだけど、こんなに雨が降っては、仕事にならない。 
 明後日から、一週間ほど晴れる予報になっているけど、天気図を見るとなぜそんな予報になるのか? よく解らない。牧草を刈り取ってから、やっぱり外れましたでは、話しにならないのだけど・・・。
 
 昨日、二回付けした赤2ゆきえの、子宮洗浄をした。授精したとき、膣鏡の汚れが気になったからだ。
 ゆきえは、黒島崎放牧地に居るのだが、ここの枠場には屋根が無いから、小雨になるまで待つしか無かった。
 受胎しにくい理由に、子宮内に炎症が起きている場合があるので、器具を挿入して、子宮内に50ccのイソジンを流し込んだ。痛がる様子は無かったから、それほど酷い炎症では無いかも知れない。
 
 夕方、駆けつけ通報メールが来た。
 昼間、センサーを入れたばかりの牛だったので、脱落したのかなと思いつつ現場に行ってみたら、すでに前足が出てきているところだった。
 思ったより早く進んでいるから、小さな雌と思ったのだけど、黄色32おゆき(金幸)は苦しそうに声を上げて息んでいた。
 助産に入った。
 前足を掴んで、その大きさから雄子牛とわかった。とてもでかい! 産科テープを付けて、全体重をかけて引っ張ったけど、そう簡単に出てくるはずも無い。引っ張りながら、引っかかっている脚や鼻先をずらしたりして、時間をかけてようやく引っ張り出した。出たのは、凄く大きな雄子牛だった。雄幸三郎(安平幸)となった。