命をいただく

 山羊は、K君が簡易の小屋を作ってくれた。名前もついているけど、ちゃんとたべれるのかな?
飼育している動物を食べる習慣は、ほとんどの日本人には無いだろう。それをやろうとしている俺だって、いつもそのような体験をしているわけでは無い。だから、慣れてはいない。
 でも、実際自分が口にする食肉は、知らない誰かが、動物の健康に留意しながら、一生懸命に育てたもので、別な誰かが屠畜し、清潔で安全に解体し、熟成させてスライスして、店頭に並んだ物だ。直接手を下したわけでは無くても、命をいただいていると俺は思っている。畜産業に携わる物として、ときどきそのことを確認するべきかとも思っている。
 うちに来た山羊は、山羊を扱っている業者さんに引き取られ、肥育して肉にされる一頭を、特別に分けて頂いた。約束として、繁殖に使わず、必ず食べること・・・。
 そういうことなので、よろしくご理解ください。