応援団!

 農業って、人手があると仕事がどんどん進んで楽しかったりするのだ。
 今日も、K君と二人で作業する予定だった。いつものルーティンワークを進めていたら、ジャンベ留学生3人が、牧場体験にやってきた。作業速度を、一気に加速させる。
 
 とりあえず、電柱牛舎の敷きワラを全部交換してもらった。そして、壱太郎を松島太郎の部屋に移し、空き部屋に来月出荷する牛を入れ、後は若干の組替えをしながら、移動してもらい、空いた部屋には、電柱牛舎から転入させた。
 おお!
 文章にすると、たった二行で表せるのか? でも、作業としてはけっこう大変で、とても助かったのだ!
 カズは、ちょっと説明して自分は他の作業をしようとしていたが、ちゃんと着いて作業が間違いないことを確認してもらう。手伝う人は、善意でやってくれるのだから、してもらった善意は本当にありがたい形にするべきだと思っている。
 
 三日晴れるというので、滑走路脇の雑草を粉砕しておいた。ちゃんと乾かせば、親牛が喜んで食べる干し草が出来る。敷きワラにしても、食べられてしまうけど、気持ちよさそうなのだ。
 
 そういえば、俺の留守中脱走して、母親では無く継母のハルカに着いて逃げ回っていたひなこだが、とりあえず捕まえ、電柱牛舎に収容した。出る気満々なのだが、脱走できそうな所を全部塞いだから、不満そうに鳴いている。でも、ほ乳瓶を持って行ったら、自分から吸い付いてきた。