まこと誕生

 朝、出勤したら、先に来た牧場長が、子牛を引っ張り出した所だった。ちょっと小さめの雌。
 はるか(北国7の8→百合茂)は、二産目だけど、子牛を舐めたりしない。当然、乳も飲ませない。仕方ない。完全人工哺乳だ。子牛は、まこと(安福久)と命名された。
 まことは、すぐに立ち上がったが、母は知らんぷりだった。俺たちが、可愛がってやるからね!
人口初乳を飲ませたら、素直に飲んだ。暫く様子を見ることにする。
 
 天気が良くなったから、刈りっぱなしだった雑草を、ひっくり返して乾かした。先日の多雨のせいで、かなり流されて無くなっていた。地面が濡れているし、たっぷり水を含んでいるから、簡単には乾きそうになかった。
 
 まことには、二回目の人口初乳を飲ませた。親のはるかは、まだ子牛に近づこうとはしなかった。一晩置いておいたら、吸いつかせるかな? そういう例もあるから、試してみることにした。せっかく、下痢対策のワクチンを接種しているから、親の初乳を飲ませたいのだ。
 
 夜に、ジャンべ留学生と食事をした。
 皮から作った餃子を御馳走になった。俺は、黒毛和牛を焼肉で食べさせようと思ったのに、溶かした肉は鶏肉だった。鶏肉とホタルイカの刺身をもってでかけた。
 みんな、けっこう楽しい経験をしていて、楽しい夜だった。また行きたいな!