夜中から、しっかり雨が降っていた。ここまで雨が降ると、なかなか仕事が出来ないものだ。こういう時は、自然に逆らっても勝てはしない。
 電柱牛舎の床が濡れているので、敷きワラ交換をしようということになった。午後からもっと雨が吹き込むから、その後にしようなんて、俺の口からは言えないのだ。敷きワラは、まだ丸めていないので、親牛の食べかすの牧草を使うしか無い。どうせ濡れるのだが、今寝れないのも可哀想なのだ。
 
 雨は、いっそう激しさを増し、屋根から猛烈な勢いで、雨水が流れ落ちる。小屋下放牧地の牛達が集まるスタンチョン前は、牛糞でいっぱいだったが、綺麗に流されてしまった。流れた先は牧草地だから、肥料として使えて良いのだけれど・・・。
 
 昼からは、風が強くなり、いろんな物が吹き飛ばされた。防風ネットカーテンを下ろしたけれど、押さえる重りが軽すぎて、あまり効果が無かったかな? 雨は降り込みまくっていた。海上は、6mの大時化らしい。