子宮洗浄

 梅雨の晴れ間だった。
 送迎の車の中で、K君と仕事の打ち合わせをする。やらなければならない仕事は沢山あるから、言ったうちのどれだけ出来るか、疑問は残ったけど・・・。
 
 ミルクロボットを卒業した子牛が、三頭いた。ところが、最近糖蜜調教をしていないので、これで移動できる程懐いていなかった。糖蜜液にいち早く反応したのは、最近ロボットデビューしたマロンとか桃華太郎とか強志太郎だった。彼らが、移動させたい苫戸二郎やハンナの足下をチョロチョロ走って、なかなか困った。
 結局、ハンナは単独で出たので、入れたい部屋に挟み撃ちで追い込んだ。竹姫太郎と苫斗太郎は、ロープを使って逃げられないようにしながら、追い込んだ。と言っても、以前ほど苦労はしてないが・・・。
 
 昨日種付けした赤22きぼうの、子宮洗浄をした。子宮内を、イソジンで消毒するのだが、種付けした後に消毒したら、精子や受精卵が死にそうなのだけど、一日経つと、精子は卵管の奥深くに到達する為に、消毒の影響を受けないらしい。長期不受胎の牛の子宮には、何らかの異常がある場合があるので、粘膜を再生させると良いとか・・・。
 
 止まったと思っていたスズコが、発情していた(T_T)/~~~ 出荷を考えたが、中を覗いたら、粘液が汚濁していた。これこそ、子宮洗浄の対象牛だ。最後のチャンスと思って種付けし、明日子宮洗浄を施すことにした。
 
 小屋下の黄色78番も、朝から発情していた。夕方のルーティンワークを終えてから、種付けをした。
 その後、、肩を痛めた松島太郎に、消炎鎮痛剤の静脈注射と筋肉注射をした。効いてくれると良いなぁ。