ソックスの誕生日

 今日は、ソックスの誕生日だ。
 三年前の今日、北海道の牧場で、彼女は生まれた。引退競走馬のブランカ(どこも白くない!)とポニーとの間に生まれた子馬で、とても可愛かった。急斜面の放牧地で育った彼女は、とても運動神経が良く、身体能力に自信があった。この自信は、調教に対しては従わない頑固さとして現れたけど、プロの調教で素晴らしい馬に育った。串木野浜競馬では、残念ながら二位だったけど、勝てると確信できる走りを見せた。
 これからも、楽しもうね(^_-)-☆ 誕生日、おめでとう!
 
 誕生日プレゼントには間に合わなかったけれど、馬小屋の屋根張りの続きをした。
 屋根の形が歪だから、末端処理には一工夫が必要だ。軒の長さも、考え中! 西日を避けるには、ひさしは伸ばした方が良さそうだけど、台風の時には壊れる危険がある。
 手持ちのスレートの在庫や長さを考え、あまり出さない方向で決めた。
 
 港で荷物を車に積んでいたら、見知らぬ女性が、明らかに作業中の俺を撮っている。
「???」
絶対に見覚えが無い!気のせいかと思って、ちょっと会釈したら会釈を返す。すると、牧場長に話しかけてきた。
 どうやら、鹿児島大学の先生らしい。
 どんな学科か聞くのを忘れたけど、離島に移住してきた人の話を聞こうと思ったら、硫黄島に北海道から動物を連れて移住してきた人が居るという話しを聞いて、港で張っていたらしい。
 しばらく港で話したけれど、牧場で動物を見ながら話した方が良いという事で、牧場に移動した。
牛や馬や豚や犬たちを、見たり触ったりしながら、なぜ北海道から硫黄島に引っ越ししてきたのか? どんなところに、魅力を感じるのか? 困ったことは無いか? など、いろいろ聞かれた。