出荷前日のプレッシャー

 出荷前日である。出荷の前日は、いつもかなりのプレッシャーを感じる。
 行く前にやり残したことを終えていないことに、罪悪感を感じてしまうのだ。今回、K君がいないので、牧場長一人を残すことになる。少しでも負担を減らすために、出来るだけのことをする。
 
 切り草作りは、一人で作業しているときはなかなか大変なので、出来るだけ沢山作っておいた。
 切り方を変えたことで、節食量が増えてくれたら良いなぁ。
 
 放牧地に、ラップサイレージを運ぶのも、大仕事である。草架にロールが入っていると、かごに詰めたサイレージを運ぶ作業が省略できるのから、運んでおいた。
 
 電柱牛舎の糞出しをしてくれたので、新しい敷き藁を敷き、去勢した子牛には抗生物質を注射した。化膿させると、その後の治療が大変になるのだ。
 
 部屋の掃除や、税務申告書類をやりたかったが、ホイルローダーの定期点検に来てくれたので、俺は立ち会わなければならなかった。
 ついでに、他の機械も診てもらい、修理の目途がたったので、K君が来たらやってみるかな?