基本
牧草を切るシリンダーカッターという機械がある。これで牧草を切ってやると、子牛は切らないより沢山食べるから、大きくなりやすい。
以前、肉牛ジャーナルだっけかで、3cmに切りそろえたときが、食べる量と胃壁への刺激の強さがバランス良いという記事を読んだことがある。北海道の機械は、3cmにセットしてあり、切った草を配合飼料に混ぜて与えていた。
ここの機械は、15cmくらいになっていたのだが、牧草の質も違うので、今までは変更していなかった。
多頭管理ということもあるけど、北海道時代に比べて、得意分野であったはずの初期育成が上手くいっていないと感じている。そこで、いろいろな部分を見直し、経営を改善しようと思った。
こういうときは、まず基本に立ち返ることだと思っている。
と言うことで、まずは切り草を3cmにセットしてみた。結果が出るのは、半年後くらいかな?
沢山ある、やらなければならないことの中から、去勢手術を選んだ。
体に付いた汚れを落とし、テキパキと切除する。
子牛が暴れないと、術痕が綺麗に仕上がり、治りも早い。
見回りの時、産前45日の母牛に、5種混合ワクチンを打った。
北海道から連れてきた牛は、注射されても暴れたりしないのだが、こっちの牛は猛烈に痛がり暴れる。子牛でさえ、平気なのもいるのに・・・。
臨月になった黄色81はるみを、黒島崎から連れ帰った。温厚で争いごとが出来ない牛なので、だいぶ年下の、子宮外口が二つあるふくまると同室にしても、大丈夫だった。
小屋下では白47まさよが、大浦では黄色3番丸みが、それぞれ残念ながら発情していた。