機械の修理は苦手

 牛舎に向かったら、赤8おたけが、道を歩いていた。昨日、灯台下放牧地に入れたばかりなのだが、たぶん採草地付近から脱走したのだろう。急いで調べないとならない。
 脱走したおたけは、繰り返すから、大浦放牧地に引いて行った。なかなか気まぐれで、調子が良いときはスイスイ引けるのに、何か気になるとビクとも動かなくなった。何とか、なだめすかして、滑走路を横断して移動させた。帰ってくるなよ!

 小屋下放牧地の牛を減らしたかったので、神経質だけど妊娠しているはるかを、顔見知りの多い湾放牧地に引いて行った。
 はるかは、体の大きさの割には、瞬発力があり、もくし(おもて)だと俺を振り切って逃げてしまうほどだった。今は、鼻輪を着けたし、だいぶ落ち着いてきたと思いたい。素直に引かれて、移動してくれた。この牛は、北海道時代から、かなりの時間をかけて調教したけど、なかなか落ち着かなかったのだが、小屋下のスタンチョンでかなり安心したのかな?

 湾放牧地に行ったら、一頭柵の外(崖側)にいるのが見えた。はるかや、他の牛たちをスタンチョンに入れてから、その牛しげよを救出に行った。
 パッと見た感じ、柵の外には常習的に牛が出ている跡があった。どこから出たのだろう?
 普段はあまり意識していない場所が、錆びてボロボロになっていた。ここを全部修理しないと・・・。

 イタリアンライグラスの青刈りをしてもらっている間に、俺はフォード6610とブッシュカッターの取り付けに手間取っていた。
 油圧レバーが固着して動かず、4本の油圧ホースの取り付け位置も、解っていなかった。装置が動かない原因が、固着とわかるまでにかなりの時間を要し、固着自体は解消されなかった。
 機械屋さんが側にあればなぁ!