昨夜は、トランプをしながら飲み過ぎた。頭が痛い・・・。
 Aくんの車で、ブルウノを後にする。
 車の中で気分が悪くなるほど、体調は悪かった。電波の通じるところに出たら、いろいろ連絡が入っていた。
 牛温恵のセンサーを入れていなかった牛が、大きな雄子牛を出産していたとか・・・。無事で良かった。

 馬事公苑に着き、作業服に着替えて、馬小屋の掃除を始めた。おがくずの上の馬糞をすくい、フォークの隙間からおがくずを落とすのだが、しめったおがくずは全部捨てなければならない。ここのさじ加減が難しい。俺は、大胆に捨てすぎるかもしれない。
 休憩では、マリリンご自慢のデロンギエスプレッソマシンで入れた、美味しいコーヒーをいただいた。
 北海道に居た頃は、コーヒーはほとんど飲まず、ポット一杯のリーフティーを、たっぷりの牛乳で飲んでいた。あの頃は、体が乾くということは無かったが、その習慣がなくなってから、いつも喉が渇き、血流の悪さを感じることもある。鹿児島市内に行くようになってから、コーヒーを飲むのが好きになったけど、今の乾きをコーヒーだけで解消するのは難しく、いつもお茶のペットボトルを持ち歩いている。よく無くすけど・・・。

 串木野浜競馬に出場するために、多くの馬が調教の為に来ていた。その調教の様子を見たのだが、不安定な(に見える)鞍で、ふらふら向きを変える馬にまたがり、走らせていた。俺にはまだ無理だな。すごく安定したウエスタンの鞍の性能に頼って、ようやくしがみついて走っている。駈歩より早いソックスの襲歩で、もし落馬したりバラ線に放り投げられたらと思うと、なかなか怖いのだが、そこでさらに加速しないと、左右のぶれや突然の方向転換、急旋回などは無くならないらしい。奥が深いのだ。


 ビックマンという馬に乗せてもらった。
 この馬は、左旋回の時に円の内側に切れ込む傾向があり、ちゃんと指示を出せなければ、綺麗な円をかけない。でも、マリリンからのアドバイスを受けて修正すると、この馬はちゃんと指示通りに綺麗な円を描いてくれた。
 レンタカーを借りていない場合、馬事公苑からどうやって帰るかという心配が残った。ところが、流鏑馬の教示さんが、練習を終えて帰る所だったので、俺も便乗させていただいた。
 流鏑馬は、競馬と同じ襲歩(gallop)で走る馬の上で弓をつがえ、三つの的を射る。乗ってバランスを取るだけで難しいのに、三本の矢をつがえて射るなんて、神業である。
 落ち着いた物腰で、とても静かな人だけど、燃えるような意思を感じた。