3月市場出荷の日

 今日、3月出荷の日だ。五時に起きて、準備をした。まず、安納芋をオーブンに入れて・・・。

 Kくんはすでに来ていた。俺が、ほ乳ロボットのメンテナンスをしている間に、出荷する子牛たちを優先的に、餌をやってもらった。
 牛の積み込みの時、人数が居ると心強い。昨日のうちに、化粧もくしや番号札は着けてあったので、捕まえて積み込むだけだ。今日は、あまり世話を焼かせる子牛は居なかった。五頭の子牛を2往復して運んだ。

 機械をしまったら、ハイラックスダブルキャブのナンバープレートを外し、廃車手続きの書類をそろえる。急がないと、また税金がかかってしまう。

 出荷のゴタゴタで、7時半の揚水ポンプスイッチを忘れていた。慌ててスイッチを入れ、確認のために中間ポンプに行ってみたら、まだ水は六分目も残っていて、何も問題なかった。たぶん、バルブを絞って、揚水量を抑えてあるのだろう。こういうことは、実際に現場で使って管理をしている人間(俺)に伝えておかないと、よろしくないんで無いかい?

 俺はさっさと乗船手続きをしたが、ホークはなかなか牧場から降りてこなかった。和泉太郎や富士太郎へのほ乳に手間取っていたのかな?沢山触ることで、子牛の体が目覚め、元気になると言う俺の言葉を信じて、暇さえあるとチビたちの部屋に入って体をさすっていた。きっと、良い獣医さんになると思う。

 船に乗り込み、鹿児島に・・・。空港バスの乗り場近くまで送った。また来てね。

 そのまま、伊集院の鹿児島中央市場に行き、子牛たちを牛舎に入れた。