不思議な雁


硫黄島の住宅街に、一羽の雁が暮らしている。警戒心が薄く、人のすぐ側まで寄ってくる。島内に、天敵となり得るのは、ゴロウとカイトくらいだろうか?
 一度、車から飛び降りて襲いそうになったことがあるが、俺の制止を聞いて、止まってくれた。彼らは、クジャクを捕まえて食べることもあり、このままではいつか捕まってしまうので、とても大事だから襲ってはダメだよ! と、しっかり言い聞かせておいた。
 すると、軽トラの荷台に犬が居るのに、雁はそのすぐ側まで歩いてきて、雑草をついばんでいる。犬たちの気が変わったら、どうするつもりなのだろう? 俺に対する遠慮が無かったら、カイトは雁が飛び立つ前に、飛びつけるだけの運動神経を持っているのだが・・・。
ちなみに、図鑑を調べたけど、載っていないようだ。誰か、教えてください。
 
 いろいろあったが、メインディッシュは大牛舎の床の一部をはぎ取ったことかな?
 半年前に剥いだっきり、牛の糞と牧草が混ざった状態で発酵や乾燥を繰り返し、分厚く堆積している。ホロホロしていて良い敷料になっているが、分厚くなりすぎたので、一部を剥ぎ捨てようと思った。ミニホイルローダーで少しずつはぎ取り、奥の堆肥舎に落とし込む。堆肥舎が、もう少し広ければ良いのになぁ。
 来年度には、こちら側にもファンを取り付ける予定だ。そうすれば、床がさらに乾いて快適になるし、夏の暑さもしのぎやすくなるだろう。