誰にでも出来る仕事?

 昨夜は、波の音が激しかったけど、朝には風も収まり、波もだいぶ静かになっていた。今朝も、朝ご飯を作ってもらい、頂いてから出発した。暗かった空が赤く染まり、それがだんだん白んできて、金色に輝く稜線から太陽が昇る景色を楽しみながら走った。
 船の欠航を決めるのは、朝7時なのだけれど、それを過ぎても欠航の放送が入ったというメールは届かなかったから、船は出るモノと判断し、走り続けた。鹿児島市内に入ったが、休日のためか道は空いていた。
 島に帰る前に、燃料タンクは満タンにして、モスバーガーの指定された品を買った。
 船にユニックを乗せ、レストスペースでブログを書いた。

 三島村でも、高校生の修学旅行で、一般家庭に受け入れる制度を始めたら良いのにと思ったけど、受け入れ家庭があっても、船の欠航が多すぎるからダメかも知れない。昨日の生徒達は、知覧の特攻記念館を見学後、各受け入れ地区に散らばったようだ。8クラスや9クラスもある大きな高校だから、生徒数が三島村の人口より多い。やっぱり無理だね。

 一生懸命やっていることに対して、ケチをつけられるのは、実に悲しく腹立たしいことだ。
 俺は、うちの従業員さんの仕事について、誰でも出来るような仕事では無いと思うし、子牛の食欲を沸かせる技術は、特筆すべき物だと思う。
 ところが、先日なんかの集まりで、牛飼いでも始めようかと言っている役場職員に、
「あんたに出来るのだから、誰だって出来るでしょ。」
と言われたそうだ。
 失礼では無いか?役場職員が、納税者である住民に対し、相手の仕事内容をよく知りもしないで、『あんたに出来るのだから、誰だって出来る。』とは、人を馬鹿にするにもほどがある。
 正規採用の公務員である彼が、住民を侮辱したり、勤労意欲を無くさせるような発言をすることは、地方公務員法の第六節『服務』にある、『すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。』とか『職員は、その職の信用を傷つけ、又は職員の職全体の不名誉となるような行為をしてはならない。』に違反しているのでは無いか? また、態度だけで無く、職務に専念しなければならないのに、他の仕事と兼任することは、職務専念義務違反にも当たると思うが・・・。
 彼のこのような行為を野放しにすることは、三島村職員全体に取って、不名誉なことだと思うのだが、どうなのだろう?
 いくら食べても太れないほど、一生懸命働いている従業員さんは、
「私は、一生懸命働いているつもりだけど、誰でも出来る簡単な仕事しかしてないのかな?」
と、ショックを受けている。何らかの謝罪があって、しかるべしだと思うのだけど・・・。
 
追記 村の畜産農家はみんな兼業だから、(役場職員の)自分だって出来ると言いたかったようだが、牛飼いはただ餌をやっていれば、勝手に大きくなって儲かるモノではない!
   餌やり一つとっても、従業員さんがやるのと、他の人がやるのでは、子牛が食べる量がまるで違ってくるのだ。
   牛飼いの間では、『父ちゃんがミルクをやると、子牛が下痢をする。』という話を、よく耳にする。牛飼いの仕事は、力仕事だけでは無く、細やかな神経を必要としているのだ。
   微妙な子牛の表情を読み取り、体調管理をちゃんと出来なければ、もうけなんて生まれない。
   兼業=片手間で出来る簡単な仕事 と思っているのなら、大きな勘違いである。