定刻通り、ポンプのスイッチを入れ、牧場に向かった。ところが、丘の上のタンクのインジケーターは、タンクは空っぽであることを示していた。スイッチを入れて20分もたつのに、まだ空っぽとはどういうことだ?また壊れたかと思い、中間ポンプに行こうと思ったが、念の為に丘の上のタンクを見に行った。すると、確かに空っぽなのだが、水がドバドバくみ上げられている音がしていた。貯まるいとまを与えず、どんどんパイプの方に流れている。渇水していたようだ。
 牛舎に行ったら、エアが入っているけど、水はちゃんと出た。急いで、朝牛舎の作業をした。視界の片隅に、メロンが発情しているのが写った。
 どこに居ても、どういうわけだか太る牛が居る。小屋下放牧地は、イタリアン播種が遅すぎたので、今は牧草不足のはずだ。ほとんどの牛は、適度にやせてきている。なのに、メロンは太りすぎ、膣鏡を入れても穴がふさがって中を見ることが出来なかったそうだ。
 俺は、船に乗って鹿児島に向かった。忠犬カイトは、気配を察知して何とか着いてこようとしていた。子守で泊まったとき、カイトは俺の布団の脇で寝るのに、俺が不在の時は、俺が迎えに来るのを待つかのように、玄関口で寝るらしい。ゴロウは、従業員さんを大好きだから、あまり気にして無いようだけど・・・。 
 鹿児島では、荷物を置いてからすぐに、役場に行った。戸籍抄本を取り、県庁や法務局に行って必要書類をそろえた。夕方まで頑張って、必要な書類は全部集まったはずだ。車を貸してくださった方、ありがとうございました。

 ブログを見た人から、発情の前期と後期を、内診で見分ける方法を教えていただいた。俺は、離島にいるので、こういう技術を誰かに聞くことが困難なので、教えていただけることはとてもありがたかった。