欠航??  友人を訪ねた

 これで欠航なんて、酷くない?濃い青は、波高1m未満。その回りの水色は、波高1.5mだ。明日の予報は、波が高くなりそうだけど、それなら今日、片道日帰り航海だろ? たぶん、明日は波が高いから欠航する。従業員さんは、明日の船で鹿児島に渡り、札幌の友人の結婚式に出るつもりだったのに、たどり着けないかな? 困るねぇ。明日、船が出なかったら、飛行機をチャーターするかな?

 嘆いても仕方ないので、お友達のマリリンさんにショートメールしてして、遊んで欲しいとお願いした(^^ゞ マリリンさんからは、すぐに電話があり、来ても良いと言ってくれたので、急いで荷造りをして、ホテルに連泊することを伝えて、バスに飛び乗った。
 船が出る日は、早起きしすぎで、いつも寝不足だ。バスが走り始めると、間もなく熟睡した。一時間後に目が覚めたが、目的地を通過したのかどうか、俺には解らなかったので、ちょっと焦った。でも、しばらくしたら目的のバス停だった。マリリンさんの車が待っていてくれた。素敵な笑顔のマリリンさんに見とれている間に、車は乗馬クラブに着いた。
 広い馬場は、雨で水が溜まっていた。馬を紹介してもらった。簡単な解放馬房がある囲いには、3頭の若馬が入っていた。重種や中間種の、トレッキングに良い性格の穏やかな馬だった。
 それに対し、調教済みの馬はすべて個室に入っていて、とても綺麗だった。障害馬術競技で勝てるような、競馬で成績を残した馬が居て、ピカピカだった。ただ、そういう馬は神経質で、気を抜くと噛まれる。重種の血が混じり、子供が餌をやっても心配ないポパイとは、馬が違うのだ。高校馬術部の生徒が、馬の世話をしていた。
 蕎麦屋さんに昼食に行った。ご馳走になってしまった。
 昼から雨が上がったと思ったら、馬場の水も引いていた。なんて水はけの良い馬場なのだ!会員の女性が、障害の練習のために馬場に入った。まずは、インストラクターである友人が乗り、馬の調子を確認した。たとえば、馬房にいるときはカリカリとしてうるさい馬も、これだけで良いパフォーマンスを発揮する競技馬になるとか・・・。
 会員さんは、地面に置いた三本の棒を、踏まないように速歩で通ったり、クロス棒を飛び越えたり・・・。一見簡単そうだけど、馬なりにやるのでは無く、乗り手がタイミングを計ったり、跳んだ後の姿勢を崩さないようにしたり、大変らしい。馬術部の生徒は、もっと上手で、コンビネーションという何本もの障害を、テンポ良く駆け抜けていた。
 でも、ちょっとしたバランスの崩れや手綱さばき、脚の合図のタイミングなどで、馬はすぐに跳ばなくなったりするらしい。誰が乗っても、安心して走らせられるポパイにばかり乗り、凍った道などでは馬まかせで乗っていた俺には、想像することさえ難しい競技だと思った。
 マリリンさんは、生徒が乗ってコンビネーションを通れなくなった馬に乗り代わり、苦労しながらも何回か跳んでいた。友人のインストラクターさんは、再度調整し直して、同じ馬で1mの障害を、楽々跳び越していた。すごい人たちだったのだ! そして馬は、かなり長時間練習したのに、ほとんど汗をかいていなかった。
作業終了後、鹿児島市まで送ってもらい、一緒に黒豚しゃぶしゃぶを食べた。美味しいお店だった。そして、楽しかった。ありがとう!

 明日の波予報を調べたら、三島海域は3mの波(黄緑色の海域)が立つらしい。風も、今日より強い。普通で考えたら、欠航だ。どんな判断になるだろう?