自信をつけるって・・・

 二日間の職場体験学習で、4人の中学生に会ったが、自分に自信が無いと言っていた生徒もいたのが気になった。今でこそ、何にでも自信たっぷりの俺なのだが、中学生の時分、自信なんて持っていなかったなぁ。
 自信は、何かを一生懸命やって、成功体験をしたりこれだけは誰にも負けない! という思いを持つことで、作られる物でないかな?そういう物が、いくつか出来ると、だんだんいろんな物に自信を持てるようになると思う。
 俺は、中学や高校時代、誰にも負けないという自信を持てたのは、理科だけだったから、それ以外のことに全く自信が持てない情けないヤツだった。大学に行って、空手は足を痛めてしまい、自信を持てるところまでいけなかったけど、バイクは大学対抗のエンデューロレースで優勝できるようになった。でも、それだけでいろんな事に自信を持てるようになるはずもない。
 教員になり、一生懸命教えたことで、生徒が理科(生物)を好きになってくれたり、休み時間になると生徒が生物室に遊びに来るようになったり、山やらスキーやらにも手を出して、それぞれ人並みには出来るようになって来て、ようやくいろんな事に自信を持てるようになった。基本的には、必死に努力した結果だ。
 でも、自信のある人は、いろんな事に挑戦するし、何でもすぐに出来るようになりやすい。自分を信じてやるから、工夫もするし上達も早くなるのかな? 
 だから、生徒を指導するとき、俺はまず自分を信じてやってみろ! と言っていた。この言葉を素直に信じた生徒は、何でも飛躍的に伸びたなぁ。自分に、『俺(私)は出来る!』と暗示することで、先に自信を付けてしまうのだ。そして、取り組ませ、方法を助言して尻を叩いて、何とか成功体験をさせる。一度、成功体験をした生徒は、次から頑張れるようになるはずだ。
 自信過剰な人は、見ていて嫌になるけど、勝手に思い込み(暗示)で自信を持たせることで、能力が最大限に引き出せるなら、もっと活用しても良いと思う。犬が苦手だった生徒は、帰るころには犬のいる荷台に自ら座りに行ったし、馬を怖がっていた生徒も、ちゃんと馬にお礼を言って、エサをあげることが出来ていた。これで、彼らの壁が、一つ取り除けたかな?
 そんな事を思い出した、職場体験だったなぁ。

 今日は、妊娠牛を大浦放牧地に、3頭引いていった。牛舎や小屋下放牧地、灯台下放牧地を空けるためだ。トレーラーでは無く、引いて移動させることで、牛たちも大分扱いやすくなった。
 黒島崎放牧地では、3頭の牛が発情していた。