職場体験学習の生徒

 今日と明日は、職場体験学習の生徒が牧場に来ることになっていた。早めにおきて、朝食の朝カレーをわかめスープで流し込み、7時のポンプスイッチを入れたら、やることが無くなってしまった。約束の時間まで30分もあったが、待ち合わせの島メインストリートに行った。港に、見慣れぬ船が来ていたので、そちらに車を止めて少し待つと、すぐに女生徒の方は現れた。さすが、島の待ち合わせ時間をよく知っている。男子生徒の方も、時間前の28分には来たのに・・・。
 ポンプのスイッチは入れてあったのだけど、牧場の仕事を理解してもらうために、朝一番の仕事として、ポンプ小屋にも行った。
 牧場に着いたら、昨日着けた大型扇風機を見せ、従業員さんが説明している間に、俺は配線のチェックをした。すると、やはり接続する端子を一つ間違えていた(^^ゞ 接続し直し、スイッチを入れたら、扇風機が回り始めた。出力は50%で回したが、ちゃんと風は床まで届いている。出力は、1%刻みに変えることができる。
 この牧場に来て以来、ずっと取り付けたかった大型扇風機が、ようやく稼働した。そして、70%でしばらく回しただけなのに、床はもう乾き始めていた。これと、生菌製剤を併用すれば、敷料交換はほとんど必要無くなるはずだ。牛たちは、わざわざ風が当たるところで寝ていた。

 職場体験学習の生徒さんには、哺乳ロボット小屋のエサと乳酸菌を、エサ箱に入れてもらった。黒毛和牛の子牛は、生後三ヶ月までに、どれだけ配合飼料を食べることが出来たかで、将来良い牛になれるかどうかがほぼ決まってしまう。そんな事を話しながら、若い時期に食べることの大切さを教えたつもりだけど、伝わったかな?
 次に、ミルクを作りに行った。そして茂福太郎と久美太郎に、ほ乳瓶でミルクを飲ませつつ、体を撫でてやると言う困難なミッションに挑戦してもらった。ほ乳瓶の重さと、子牛の勢いに苦労してほ乳瓶を落としたこともあったけど、頑張ってくれた。
 放牧地の見回りに行って、出産間近の母牛を連れて帰ったり、馬の調教を手伝ったり、採草地のロールを転がしたり、いろいろやって疲れたはずだ。でも、全体の仕事の流れを知ることや、労働の大変さやおもしろさを知る上では、これくらい必要かと・・・。
 意欲満点で、素早く一生懸命に動く女生徒さん。マイペースだけど、大きな馬の前でも動じず落ち着いていた男子生徒さん。二人とも、よく頑張ったね(^_-)-☆