シャリバテな日

 今回の日程は、平日が少ないために、意外に動きようが無いのだ。人工授精師の免許申請書類を持ってくるのを忘れたのが良くないのだけれど、病院で俺が麻薬中毒で無いことを証明してもらおうと思ったら、明日の船で書類を送ってもらっても、動きようが無い。別な日に、免許申請のために出てくるしか無さそうだ。
 9月に歯の治療をしたのだけれど、そのとき左上あごの虫歯の神経を温存する治療法だった。俺は、後から痛くなるのでは無いかと心配だったが、案の定数日後には痛みが出た。そのときは、しばらくしたら無くなると説明を受けていた。でも、一ヶ月経過して、痛みはとても強くなり、食事が楽しくなくなるほどだった。
 ホテルの近所の歯科に行って、開けてもらったら、中の神経が炎症を起こしていた。
 国分の歯科は、最新の設備をそろえてあり、とても清潔だったが、今日の歯科の設備は、古いけど味が合って、見ていて面白かった。電気抵抗で、歯の奥の神経が取れたかどうか判断する装置とか・・・。

 整体に行った。
 冷えると、右肩の動きが悪くなり、痛むのだ。北海道に居た頃、重さ3,8kgのハンマーを、片手で何時間も振るい続けて、痛めたのだ。もう治ったと思っていたが、ここに来てぶり返したようだ。職場復帰して一ヶ月、腰も痛むし・・・。たまに来て、リセットしてもらえば、しばらく元気に働ける。それで良いかなと思っている。

 ドコモに行って、パソコンの設定をしてもらった。お姉さんが、電話で説明を聞きながら、一生懸命設定してくれた。でも、思いの外時間がかかり、俺は昼飯を食うタイミングを逸してしまった。

 設定中に、次の約束の時間が来てしまった。
 役場に行き、連動スタンチョンなどの施設業者さんと、打ち合わせをした。写真や実際に測ってきた数字を元に、俺がしたいと思っている牛舎の改造が、どんな工法を取れば可能かとか、いろいろ話し合った。本当は、8万円払って島まで来て、見積もりを出してもらうことになっていたが、俺はそういう8万円を使うくらいなら、その分他の部分を改良するのに使いたい。資金は無限では無いのだ。
 話し合いは3時間以上に及んだ。シャリバテしやすい俺は、飯を抜くことなどほとんど無いのだが、血糖値が下がり、体がだるくコリが激しく、疲労感が増してくる。やがて、体から力が抜けて・・・いつものシャリバテの症状だ。話し合いが終わり、ちょっと食事をしたら、10分で元気になった。食糧危機がやってきたら、俺は真っ先に死ぬだろう。