伊勢エビを食べた

 すっかり忘れていたのだが、昨日書留が届き、人工授精師の資格取得試験に合格したという通知が届いた。2〜3週間で届くと聞いていたので、ちょっと焦っていた。良かった♪
 この合格通知と、免許申請書、誓約書、診断書などをそろえて、家畜保健衛生所に提出する必要がある。早くしないと、紛失したら大変だ。

 雨が上がり、牧草の収穫をするために、テッターをかける作業を始めた。だが、フォード6610は、採草地を半周した所で、息絶えてしまった。燃料を足したり、燃料系のエア抜きをしたり・・・。エンジンがかかっても、すぐに止まってしまう。いざというとき、信頼できない機械は困る。競りに行く日が、迫っていると言うに・・・。
 一年間空胎の牛が、発情していた。先日、ビタミン注射したからかな?
 お産間近の赤8を、牛舎に引いて帰った。はじめ、抵抗して引かれることに反抗的だったのだが、すぐに学習し(思いだし?)、なんの抵抗もなく引かれるようになってくれた。頭の良い牛は、扱いやすい。

 モトツボが見当たらないから、放牧地奥まで探しに行き、そこで見たくない物を見つけてしまった。
 短く刈り込まれた竹の陰に、黒い塊が横たわっていた。近づいて確認したら、オレンジ43番たかひめだった。前回、耳票確認したのは一週間前で、そのときは元気だった。状況から判断すると、背中側が斜面の下になるように倒れたため、起き上がれなくてガスが溜まった・・・というところだろうか?あと二月ほどで出産予定だったのに・・・。
 牛舎には、昨年武蔵と小次郎の双子を出産し、そのまま足を悪くして歩行困難になったオレンジ22番がいる。高齢だし、とても次の出産に耐えることも出来ないので、廃用にすることにしたのだが、歩けない牛は、成牛市にも出せない。まだ歩けるうちに、出荷しようとしたのだけれど、出荷前日になると竹藪に籠もって捕まらなかったのだ。
 運賃が高い離島では、自らが手を下すしか無いけど・・まだ手を出せずにいる。

 俺は、ときどき伊勢エビを買うのだけれど、自分の為では無い。でも今日は、人工授精師の資格取得に合格した祝いと、留守を守った従業員さんへのお礼をかねて、昼飯に伊勢エビを食べた。料理法は、塩茹で。足の一本一本を折って食べられるほどの、大物だった。隣島の子供達は、一番好きな伊勢エビの調理法を聞くと、『エビフライ!』と答えるそうだが、いつかは、そんな贅沢な食べ方も試してみたいものだ。

 仕事が進まないので、残業した。