千代次郎は、覚えが悪いかも知れない。哺乳ロボットの乳首の所に誘導しても、吸い付かせるのにまたまた激しく抵抗した。壱太郎は、枠に入れて乳首が出てきたら、すぐに吸い付いたのに・・・。
 昨夕発情していた緑1と黄色20だが、捕まえて種付け・・・と思って繁殖台帳を見てみたら、まだ出産後一ヶ月経っていなかった。良い発情だったのだが、次回に期待!

 九月と十月の二ヶ月でやるはずだった作業を、一ヶ月でやろうとしているから焦っている。いつも、どれを優先させるべきか、判断がつきかねている。
 予報では、今夜雨が降るかも知れないと言っていた。イタリアンの播種は、気温がある程度高い時期に植えないと、冬のエサ不足の時期までに伸びない。だから急がなければならない。でも刈り倒してある牧草は、丸めなければならない。
 悩んだが、乾草を丸める作業を優先した。フォード6600を動かそうと思ったら、バッテリーが死んでいた。充電しようにも、そこまで届く延長コードが無い!ファーガソンから、ブースターケーブルで引っ張るが、バッテリーが放電しきっているので、しばらく充電しないとセルが動かない。コードを繋いだまま、ファーガソンに着けてあった播種機の修理をした。ちょっと気に入らない所はあるが、肥料を散布する歯車も、ちゃんと回るようになった。肥料をたっぷり入れ、播種できるタイミングになったら、すぐに使える状態にした。
 やっとエンジンがかかったフォードに、タカキタのロールべーラーを取り付け、採草地に行った。何度か雨に当てて、ちょっと悲しい乾草だけど、冬のエサ不足の次期に食べるには、十分な乾草だ。順調に丸めていたのだけれど、自動で出るはずのストリングが、なかなか出てこない。手動スイッチで動かすと、よたよたと出てきていたが、10個目を丸めるころには、手動スイッチにも反応しなくなっていた。仕方ないので、丸まったら毎回降りて手でストリング(紐)を送り出した。どうせ、ストリングカッターの刃が錆びてボロボロになっているから、毎回カッターで切ってやる必要があるのだけどね。
 でも、湾の採草地で二番草を刈り取るときに、この調子では困ったなぁと思っていたら、ロールを排出するためのスイッチにも、反応しなくなってしまった。ロールが排出できなければ、それ以上の作業は出来ない。