激しい雨が降っていた。牛舎間の移動で、傘を差していても濡れそうなほど・・・。これは、作業できないなぁと思っていたら、カラッと止んだ。
 昨夕発情していた黄色12番は、他の牛の乗駕を拒否するようになっており、種付け適期だった。昨日、見つけることが出来なかった赤14番は、終わりかけていたが、まだ可能性があった。黄色20番も発情していたが、出産後20日しか経っていなかった。

 播種機から、種が出なくなった原因を調査してみた。また、変速ボックス内で、ギアが噛んでいなかった。原因が解れば、対処しやすいことが多い。
 とりあえず、種子が出るようになった。肥料も、何とか出ている。
 一通り夜牛舎作業が終わったあと、とりあえず残業することにした。
 小屋下放牧地に行き、不耕起播種をして回った。ときどきトラクターを降りて、機械の動作確認をするのだが、母牛たちは俺を見て、何かもらえると思って集まってきた。
 小屋下全面に播種した段階で、播種機内の肥料が空になった。トラクターの照明を頼りに作業したが、終わってみたらあたりは真っ暗だった。機械を倉庫にしまい、車の所に帰ったら、犬たちが俺を待っていた。