まぶしい歯医者のお姉さん

　台風は、直撃コースを、勢力を拡大しながら北上していて、連休は島を占領するつもりらしい。これでは、帰れそうに無い。やらなければならない仕事は沢山あるのだが、それをどう始末をつけるか？？？
　教室で困っていたら、
「それは、ドラえもんにどこでもドアを出してもらうしか無い！」
と、嬉しそうに言う人がいた。俺も、とても欲しいと思っている。ドラえもんを、紹介してよ！　

　今日は、精液の保存方法を教わった。
　採集した精液は、そのままではすぐに活性を失いやすい。まずは、保存液で希釈して、精子に栄養補給や環境維持、抗生物質添加などをする。その後温度を下げて精子の代謝を下げ、その消耗を防ぐ・・・。
　それを、液状保存して使う方法と、液体窒素を使って凍結させる方法があり、精子活性を失いにくい凍結方法や、活性を失いにくい解凍方法を習った。
　やさしく、ささやくように・・・。
　人工授精の免許を取得する為に、国分に来ているが、始まった頃はクマゼミが鳴いていた。講習も２／３を終えて、今ではツクツクボウシが鳴いている。季節は確実に進んでいる。今年の冬支度は、間に合うのだろうか？

　早めに終わったので、いつものように歯医者に行った。
　ここの歯科助手さんは、みんなとても綺麗で優しい。『仁』という漫画を読んでいるのだが、待っているときに読み終わると、俺の担当の人は、すかさず続きを持ってきてくれる。話しかけるときは、どきどきするほど顔を接近させてくれるので、俺は赤面し、眩しくて正視できない。
「手に、せみって書いてありますけど、なんなんですかぁ？」
とにっこり笑って話しかけられると、舞い上がって返答に窮してしまうほどだ。たぶん、普段若い女の子と言えば、真っ黒ででっかい和牛ばかりの生活だから・・・と言うわけでも無いらしい。
　これって戦略なのだろうが、また行きたいと思ってしまうよな。男って馬鹿だから・・・。