何とか帰れた

 昨夜は、部屋に帰るなり、倒れ込むように寝てしまった。クーラーが効いていて、体が冷え切っていた。歯を磨き、布団をかけ直したが、眠れなくなって、そのまま朝まで起きていた。
 波予報を見たら、昨夜発生していた台風の波は、屋久種子島にぶつかって砕け、そのまま消えてしまったように見えた。これなら、船が出るかも知れない。未だ暗い道を、鹿児島に向かって走った。下の道を通っても、十分間に合うゆとりの時間なのだが、下の道を調子に乗って飛ばして捕まるくらいなら、高速をのんびり走った方が安くつくかも知れない。加治木まで、高速を使った。車通りは少なく、明るくなっていく風景は、退屈しない程度に綺麗だった。
 7時前に、鹿児島の港に着いた。船は、出港するそうだ。頼まれモノのカレーパン5個と、牧場を手伝ってくれた人へのおやつとしてミスタードーナツを50個ほど買った。車があると、買い物が便利である。
 港に売りに来た弁当とパンも買い込み、船に乗り込んで場所を確保した。今日は、宗教団体が二階を貸し切っていたので、ちょっと混んでいた。船の上でブログを書き、横になって寝た。

 ミニホイルローダーが、動かなくなったと報告を受けた。原因は、俺が教えた軽油のドラム缶が解らず、別な場所にあったガソリンを入れてしまった為らしい。
 港に着いて、弁当を食べてすぐに牧場に行き、ホイルローダーの状態を調べた。確かに、ガソリンが混じっている。タンクから燃料を抜き取り、途中の配管内の燃料も軽油に置換した。バッテリーのパワーが無くなる前に、エンジンは始動してくれた。
 早速、餌用の牧草や敷き藁用のロールを運び、バケットに交換して大牛舎の敷き藁をはぎ取った。敷き藁を所定の位置に運び、人力でほぐして敷いてやった。
 削蹄や鼻輪を着けたかったが、暗くなってきてもはや時間が取れない。おもてが鼻梁に食い込んでいる子牛がいたので、慌てて外し、これから食い込みそうな子牛のおもても、外してやった。
 餌袋を港に取りに行って、タンクに入れた。
 今日の作業は、ここまでだ。思ったより、できなかったなぁ。