熱い授業

 宿は、安い鹿児島にしたので、朝から国分まで走らなければならない。5時に起きて、チェックアウトした。
 東の空が、かすかに明るくなってきて、黒紅色のかすかな光が、だんだん赤みが強くなり、だんだんオレンジ色に錦洪湾の風景を染めていった。さらに走ると、光は白色光に変わっていった。
 東の雲の端が、金色に輝き始めたと思ったら、圧倒的な光の束と共に、太陽が現れた。
 大学生の頃、友達と一晩中走り続けて、走りながら見た日の出は、綺麗だったなぁ。
 9時に畜産試験場に行けばいいのだが、6時半にはすでに到着していた。木陰に車を停めて、ちょっと復習など・・・秒殺で眠ってしまった。

 午前中の関係法規の先生は、端正な顔つきの若い人だった。恐ろしいことに、分厚いテキストとは別に、何十枚ものプリントを用意しておられ、勉強範囲が増えるのを恐れている俺たちを、震撼させた。そのほとんどを説明したため、休み時間は少なく、弁当係の人が頼み損なってしまうほどで、さらに時間延長して・・・。でも、後日模擬テスト形式のプリントをくださると言うことで、みんなちょっと胸を撫で下ろした。
 ところが、今日は昼休みも30分しか無い日で、弁当を食べる時間も・・・。
 午後からの生殖器解剖学の先生は、可愛らしい感じの女性だった。一生懸命汗だくで教えてくれたので、扇風機を先生のために差し出した。みんな、質問に来たりして、とても熱心に勉強に取り組めていた。
 5時半まで、きっちり勉強した。